よく巷ではこんな言葉が言われています。

「人生を変えるなら目標とする人を作ったほうがいい」
「憧れている人をコピーすれば成長する」

あなたも一度は見たことがあるフレーズだと思います。

でもこれ、僕は妄信してはいけない言葉だなと思います。
憧れの人がいることが”良いこと”というのは半分正解、半分不正解なんです。

この理由はほんとに単純で、
①憧れてしまった以上、その人を超えることができない
②真似するだけでは単なる劣化版コピーになってしまう

の2つに集約されます。

これは僕自身の実体験です。
僕は以前は憧れの人を作って、その人を真似することが自分のスキルアップに一番の近道と考えていました。
この憧れの人にあたるのは僕の上司になります。

ひたすら憧れている人の真似をすることは、
最初の成長のスピード感は確かにあるかもしれません。

でもある程度、自分に力が付いた時にふと思うんです。
「なんだか、憧れの人に近づいている感じがしなくないか、、?」
僕自身この違和感にずっと悩まされてました。

ただこれってすごく単純なことで、要は

”憧れの人と自分とでは、それまで培ってきた経験も知見も人間性も違うから、目に見える表面上の部分を真似したとしても、その人になることはできない”からです。

そしてもう一つの理由は、憧れが成長の限界点になるからです。

これって割と気を使いがちな人にあるあるなんですが、
当初、憧れていた人にスキルやポジションが近づき、抜いてしまうような感覚を覚えたら、
わざと手を抜いたり、できないふりをして、その人を抜かないように意識や行動を調節をしてしまったりしませんか?

これは意識してやっていなくても、無意識で上記のようになってしまうんです。

仮説ですが、
・憧れの人を超えてしまう忍びなさ
・超えた後の目指す先がなくなるのが不安
という2つの要素が自らをそういう動きにさせてしまうんだと思います。

「今憧れている人がいるんだけど、どうすればいい?」
そんな方は、考え方を変えればいいです。

憧れの人は真似をしようとしてはダメです。
優れていると思うことを盗む意識でいてください。

優れている部分をエッセンスとして自分の中に取り込むと
どんな風に成長できそうか。
それだけを考えていればいいです。

あくまで、目標・憧れとする人物像は
”憧れのあの人”ではなく、”理想を叶えた自分”でいてください